アマノジャックなイジリアンのDAXと申します。CS系のMDやCTが大好きです、21年からはCT125に夢中でFBも始めました。

CT110

副変速機用Fスプロケの修理方法

23年9月

長年の課題だったのが、ホンダの副変速機用Fスプロケの延命方法でした。副変速機をご存知ない方は、自転車の外装5段変速をイメージして下さい。

C105H
C105H・Tスプロケ
CT200-2

66年以前の「ハンターカブ」C105HやCT200にはこの様に大小2枚のRスプロケットが装着され、山登りでギヤ比を替える機能がありました。しかし切替は簡単でなく、一旦後輪を外して大スプロケを小スプロケに被せて固定し、最後にチェーンの不足分を継ぎ足して張り直す手順です。当然ながら工具が必要だし、手がベタベタになるので使い難さが不評でした。

1968_honda_ct-90_IMG_4736-3-25604
710002x341901

そこで67年から開発されたのが副変速機です。CT90とCT50からですが、これはFスプロケ側にレバーで切替が可能なサブミッションを追加したエンジンなのです。

18

このタイプは3輪バギーのUS90⇧にも採用され「007映画」にも登場しました。その後もATC90~125やCT90~110へ更には縦型エンジンにも続き、米国や豪州で好評だった様です。

11
Honda_MOTRA_50cc

国内ではCT110輸出仕様やモトラ50が知られていますが、もはや絶版モデルなので消耗部品であるFスプロケットの供給に不安が残ります。大多数派のCT110用はまだ入手が容易ですが、それ以外の車種は擦り減ったスプロケを騙すか、プレミアム価格の中古部品に頼るしか維持できないのが現状です。

1
2

話しが跳びますが、5月の「関西カフェ」に行くフェリーで“ガッピさん”と逢い、差しでお話しする機会に恵まれました。氏とは12年の「九州カフェ」で初顔合わせ、ジョルカブ顏の鉄カブを見て只者ではないと感じていました。

7
6
4
3
8

その後に秘密基地も訪問し、工作機械の数々も拝見しました。旋盤・フライス盤・溶接機にベンダー等々で個人としては大先輩の“TAKAOさん”と並ぶ設備と思います。イジリアンとしても秀逸で、鍋やフライパンで作ったサブタンク。カムやクランクまで加工し、マフラーの可変デバイスやサブチャンバーもアイデアで具現化する技術は真似できません。

5
ad43cf79

前後ディスクやオレンジ塗装も自作で当に何でも屋です。ある時はCT110改の試乗しましたが、軽く吹け上がるエンジンはPROショップである“スズリンさん”や“JUNさん”をも超えると感じました。

99529b89

まあお互いに雑誌に載った事もありますが、大いに刺激されるイジリアンだと断定します。

20
19
badf391f-s
44

で主題に戻ります。ご存知の方も居ますが、我青CT110改には副変速機付のATC125⇧のエンジンを搭載しているので、特殊なFスプロケが必要なのです。

10

このエンジンは米国でしか流通しなかったので部品の入手も米オク頼り、20年前から新品部品も集めていました。ATC125純正は428の14丁しかなく、CT110に使うとギヤ比を合わすのが大変です。最初は新品を旋盤で420に削って貰い、Rスプロケを38→36→31丁と変更しながら何年か使いました。しかし刃先が薄いので摩耗が早く長期の使用は不安でした。

43
12

そしてやっと見つけたのが社外品⇧の15丁、これなら428のまま使えるので耐久性も大丈夫筈でした。しかしスプラインが0.2mm厚く、業者に見せても断られたのでグラインダーとリューターで自加工、装着まで2年も悩みました。

48

一番左は4輪バギーのTRX125用で428の13丁ですが、益々ローギアードなので使えません。

9
14

フェリー内で“ガッピさん”から聞いた話しは、モトラのFスプロケの再生を試みていると・・。これは私も妄想していた課題だったので喰い付きました、焼入れの硬いギアをくり抜き溶接で合体させるのです。バイト刃や機械本体も痛むので実現可能なのか注目していると、後日に成功してモトラでの試運転でも大丈夫だったと聞きました。モトラは小径ホイールだし、2種登録も考えると420の16丁に決めたそうです。

15

そこで今回の依頼品です。擦り減ったATC125純正428の14丁⇧を預け420の16丁に加工をお願いしました。今まで15丁だったので16丁ならRスプロケで調整が可能です。

16

そして完成品がこちら⇧、溶接は片面の3ヶ所に留め将来的なリペアも視野に入れています。カブ程度の馬力なら全面溶接は逆効果だと感じます。

17
21

当面は治具の関係で420の16丁のみ加工を受けると聞いています。副変速機(サブミッション)のFスプロケでお困りの方は相談して見てはどうですか、車種はCT50・CT90~110・ATC90~125及びモトラ50が該当すると思われます。



“ガッピさん”のブログはこちら⇧。バイト刃や工作機械の消耗修理費を考えると安価では無理でしょうが、コレクターアイテムの旧車維持を考えるとスペア部品のキープは猶予がないと考えています。擦り減ったFスプロケの持込みが基本なのでその用意は必要です。

おわり

青CT整備とか

21年3月

33

3月に入ったが第一の活動はやはり職安の要件だ、月に2回は認定に必要なので真面目に取組んでいる。

9
10

昼飯はまたラーメン(笑)、最近得意の塩ラーメンにしたがここは豚骨ではなく鶏ガラだった。

60

さて今日こそは青CTのカムチェーンテンショナーを見直すつもりで準備した。

62
61

先日から用意したガスケットはバッチリだった、ボルト穴の径もそのまま使えるので皮ポンチは優秀だ。次にフライホイールを外そうとしたが、プーラーが行方不明(爆)散々探したが見つからず心が折れた(>_<)。

59

せめて次回修理メニューの確認を行ったが、テンショナーのストッパーがケースに当たり既に調整の限界まで達していた。1回外してストッパーを削れば1~2mmは稼げるが、フライホイールを外した時に考える事にする。

63

修理は延期とし元に戻した。リコイルを外した穴からOILが漏れていたので、シリコンパッキンを塗って蓋で押さえた。

64

最後にOIL交換も行った、ペール缶で買ったY社プレミアムは5缶目を開けた。本当はガレージの整理をして、明日納車のCT125を駐車できるスペースを確保しないといけないのに、疲れたので止めた(*o☆)\バキッ。

36
35

ところで、クロネコ便のマークが4月から変わるらしいですが、これっておフランスのマーシャルに酷似していませんか?。

34

もしかしてタイアップとかしてないよね、足の本数が違うけどパクリ問題にならないのか強い疑問を感じました。

おわり

スパイク打ち

21年2月

20210225_133542小

昨日は整体に通った以外は巣篭り、今日は家内と小倉へ出て両実家の仏壇参りと買出しを行った。

48
49

さて先日届いたATC125用のパッキンセットに加え、皮ポンチセットとパッキンシートも入手したので複製品の切出しも行った。

50
51

ボールペンで形を写し8mmと6mmの穴をポンチで開ける、デザインカッターで内部を抜き外側は鋏で切って完成。幅が狭い部分とネジ穴近辺はやや広めに細工した、これで次回はエンジンを開けて修理ができる。貴重なパッキンなので現品は残し型紙として保管する。

52

明日からは雨の予報なのでスパイクピンの増し打ちも行う、後輪はK860で中央部は既にフルピンなのでサイドに中国製のスクリューピンを試した。ブロックが硬くセンターに縦溝があるので先端を定めやすく上手く行った。前回に密林の特小ピンを1/3仕上げたので更に2/3まで打込んだ。

53

ピンの残数が少なくなったので後輪は一旦終了、今度は前輪のBONSUNにも再挑戦した。

54

前回にゴムが柔らかく踊って失敗した教訓から、折れたスポークを溝に挿して対策したら上手く捩じ込めた。これで数本も打ったがそれでも油断するとゴムが千切れダメだ(>_<)。

55

次は半田小手で溶かしながら下穴を作って捩じ込んだ、この方が入れやすいねスポークの押さえが無くても失敗が少なくどんどん打ち込み中央部分はフルピンまで増やせた。

27
24

残るはサイドだが、特小ピンの在庫がある限りBONSUNにも2/3まで増やして2種類の合計200本が全部終了。追加で特小ピンを100本発注した、もう1回はテスト走行したいが大寒波は来るのか・・・。

56

翌日にはもうピンが届いたので作業を続行、残りのフルピンまで全部に打込んだ。

57
58

これ以上はブロックが小さいので増やせない、余ったピンは10数本なので結構な散財になってしまった。因みに空気圧も下げ前輪1.2kgと後輪1.5kgにしてみたが、テスト走行のチャンスが欲しいな・・。

おわり

ステップの溶接

21年2月

雪中行軍で折れた青CTのステップだが、修理しない事には雪道訓練にも行けない。

34
43

13年にハンドルパイプを利用して延長加工していた。MDノーマルより約50mmも左側に伸びたのでバンク角が浅いし、度重なる転倒でお陀仏になってしまった。やはり肉厚が薄いパイプは持たないね、溶接をやり直すべく準備に入った。

44

今度は鉄カブの12mmRアクスルシャフトと、ホイールカラーを流用して強度を増す事にする。長さはMD90用のノーマル比で約25mm延長とした。ATC125エンジンのリコイルスターターを外したので、やや左側の張出を軽減できるのだ。

39
40

問題は秘蔵のエンジン溶接機だ、最後に使ったのが13年で7年半ぶりに引張り出した。使うには毎回キャブレターの分解掃除が必要で、今回も全部外して組み直した。

41
42

元のGタンクは掃除が大変なのでペットボトルでタンクを作り、長いホースで接続した。ガソリンを流してみるとキャブからダダ漏れ(>_<)、フロートのOリングが終っていた。PBキャブのOリングが同径だったのでCUTして入れたが、太さが違うのか漏れ続け、古いのと2枚重ねとして誤魔化した。まだ滲みて来るが始動すればポタポタくらいなので妥協した。

45

エンジン溶接機の試運転だけで既に4時間(笑)を費やし、もう集中力が途切れ止めたくなったがお天気が良いので一気に頑張った。NICEのRキャリア以来の溶接作業は勘が鈍りグダグダ。今回は薄いパイプじゃないので穴が開く心配はないが、先端が良く見えず凸凹で終わった。グラインダーで均し黒スプレーを吹いて終了。

46
47

MD90用との比較です、これにはサイドスタンドのボスが無いので好んで使っている。これでやっとリコイルを外したメリットが活かせる、それでもセルギアの出張りでノーマルCT110より大分張り出しています。日没までギリギリ終わりやっと肩の荷が下りた。

37
38

次にリチウムバッテリーの充電が終ったので電圧を計ってみた、USBの簡易測定器を使うと無負荷で13.4Vだった。やっと熱線シールドの12Vテストも行える、結果は12V×1.25A=15Wだと判明した。モバイルバッテリーでは2.5Wしか使えないし、CTに装着したUSB端子に昇圧アダプターを挟んでも10W前後だった事から、実用化するには12Vバッテリーの使用が必須である。

35
36

本日のお届け物、これは米オクで即決したATC125のパッキンセットだ、注文して13日で届いた。価格は送料込みで約6英世と安くはないが、37年前の絶版車でも入手可能なのが素晴らしい。よく見るとイタリア製みたい、これでカムチェーンの張りとOIL漏れの修理に取り掛れます。

おわり

休養日

21年2月

昨日は雪道で何度も転倒し頑張り過ぎたので身体中が痛い、こんな日は療養する為に温泉センターへ行くのだ。

21
22
27

還暦を過ぎると健康管理を欠かせない、巣篭りの日は雑誌や動画鑑賞で過ごしている。当然ながら冬の北海道に関する内容が主でMyブームになっている。

31

出かける前に青CTの修理準備のため折れたステップと干上がったリチウムバッテリーを外した。

32

バッテリーは部屋に持込み専用の充電器に繋いだ、ステップは溶接が必要なのでまた次回。

28
24

今日の温泉はここ、近郊だが名前の印象が悪い(笑)のでシネマ以外は使った事が無かった。何でも韓国風の火焔サウナの岩盤浴が売りらしい、上下に別れたサウナ着を借りて男女同じ部屋で雑魚寝するのだ。

25
26

岩盤浴はゴザが敷かれオンドルみたいに床が暖かく好きな姿勢で休める、玉石を敷き詰めた部屋や塩の釜もあり如何にも効きそうで実際に楽になった。普通の温泉センターは1時間で嫌になるが、ここは先にじっくり寝ながら汗をかき、その後に温泉へ移るので2時間でも大丈夫だ。

33

帰宅すると充電が終っていた、モニターはOKだが3時間も掛かってなく大丈夫なのか・・。



このバッテリー↑は中国製でまだ2年ちょっとしか使ってないが、4年持った以前の米国製より弱い気がする。

29

今日のお届け物、完全防水のバッグを買ってしまった。これも北海道で使う寝袋等を入れるのに必要である、とU筒の受売りでポチってしまった(爆)。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新コメント
メッセージ

名前
メール
本文
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード
にほんブログ村 バイクブログ カブ系へ
にほんブログ村
記事検索
アーカイブ
  • ライブドアブログ